共通テスト最終対策&本番解答術 ラスト30日の戦略は? ■「共通テスト当日の約束事」のリストを作成しておく ■問題冊子の余白の使い方を模試問題などで研究しておく ■全体を俯瞰しながら解き進める習慣をつける 得点が伸びる!本番解答術 数学I・A ■論理的な思考に基づいて最終的な判断をする ■図形の問題は「全体図」と「抜き出し図」を使い分ける ■事前に決めた問題を選択し、判断ミスや時間浪費を防ぐ 上記の詳細な解説に加え、 ■共通テスト対策の盲点は? ■試験前日&当日に何をやる? ■共通テスト対策最終チェックリスト ■計算結果が空欄に合わないと思ったら? ■計算ミスに気づいたら、どう直せばいい? ■時間配分成功のポイントは? ■応援メッセージ など、多数の記事(藤田執筆)をご覧いただけます。 旺文社の受験サイト「パスナビ」(登録・閲覧無料)か 受験雑誌「蛍雪時代1月号」で記事の詳細をご覧いただけます。 【数学 I・A/II・B】共通テスト最終対策&本番解答術 https://t.co/h4lGw3vv2Y ■ラスト30日の戦略は?■共通テスト本番解答術■時間配分成功のポイントは?盛り沢山!是非一度は目を通しておいてください。 — 藤田 貴志 (@takashif48) December 20, 2020
講義に関するお知らせ ■第1講の解説で訂正があります。 第1問[2]タ,チ (閲覧には第1講でお伝えしたパスワードが必要) 定性的な問題で頭の体操 以下の正誤を答えよ。 Q1 実数 $a$ の値によっては $|x-2|>a$ を満たす実数 $x$ は存在しない。 誤り どんな $a$ だろうが、例えば $x=3+|a|$ は不等式を満たす。 Q2 集合の包含関係 $P\subset Q$ が成り立つとき,要素の個数について $ n(P) < n(Q) $ が成り立つ。 誤り $P=Q$ でも $P\subset Q$ と言えるから,$n(P) = n(Q)$ かもしれない。 Q3 $p \Longrightarrow r$ かつ $q \Longrightarrow r$ が成り立つとき,$p$ は $q$ であるための必要条件になり得る。 正しい 例えば,$p:x>2$,$q:x>1$,$r:x>0$ の場合が考えられる。 Q4 2次関数の値が増加している範囲内では,その値は正である。 誤り 例えば,$y=x^2 -1$ は $x\geqq 0$ において増加しているが,$0\leqq x<1$ では負の値をとる。 Q5 $a$,$b$ が $ a < b$ を満たす定数であるとき,$a\leqq x\leqq b$ において2次関数 $y=f(x)$ が最小値をとる $x$ の値が2つ以上存在することはあり得ない。 誤り 例えは,$a=-1$,$b=1$,$y=-x^2$ だと,$y$ が最小値をとる $x$ は $x=-1$ と $x=1$ の2つある。 Q6 2つの事象について,起こる確率が等しければ,それらは同じ事象であるといえる。 誤り 例えば,サイコロを振る試行において,「偶数が出る」「奇数が出る」という2つの事象は起こる確率は等しいが同じ事象ではない。 Q7 サイコロを振るという事象において,全事象は6通りある。 誤り 「全事象(何かが出るという事象)」は1つしかない。 Q8 全事象と空事象の和事象の確率は 1 である。 正しい 全事象と空事象の和事象は全事象だから,その確率は 1 である。全事象の確率は 1,空事象の確率は 0 であり,全事象と空事象は互いに排反だから,その和事象の確率は $1+0=1$ である,と考えてもよい。 以下の正誤を答えよ。 Q1 三角形 ABC において,$\angle{\rm BAC}$ の二等分線と辺 BC の交点 D は辺 BC の中点である。 誤り 角の二等分線の性質から,BD:DC=AB:AC だから,AB≠AC の場合 D は辺 BC の中点ではない。 Q2 三角形 ABC とその外接円 $S$ において,$\angle{\rm BAC}$ の二等分線は A を含まない側の円弧BCを2等分する。 正しい 二等分線と円弧の交点をEとするとき,円周角 $\angle{\rm BAE}$ と $\angle{\rm CAE}$ が等しいことから,円周角の定理により BE=CE となる。 Q3 同一の円においては円周角が大きいほど対応する弦の長さは大きくなる。 誤り 円周角が90°を超えると円周角が増加するにつれ弦の長さは短くなっていく。正弦定理より,(弦の長さ)=(直径)$\times \sin$(円周角) Q4 四分位範囲は必ずデータの範囲以下である。 正しい 定義から,(四分位範囲)=(第3四分位数)-(第1四分位数) であり,(データの範囲)=(最大値)-(最小値) である。 Q5 四分位偏差を 2 倍すると必ず四分位範囲に一致する。 正しい 定義から,(四分位偏差)=(四分位範囲)/2 である。 Q6 平均値は第3四分位数より大きくはならない。 誤り 最大値辺りの値だけが極端に大きい場合などは平均値が第3四分位数を超えることがある。例えば,「0,0,0,0,1,11」というデータでは,(平均値)=2,(第3四分位数)=1 である。 Q7 中央値,最頻値,平均値のうち中央値のみが異なる値をとることはない。 誤り 例えば,「0,1,2,3,4,4,14」というデータでは,(中央値)=3,(最頻値)=(平均値)=4 である。 Q8 組み合わせる2つのデータの散らばり方によっては相関係数が 1 より大きくなることもある。 誤り 相関係数は -1 以上 1 以下に収まるように定義されている。 Q9 偏差の平均値が負になることはない。 正しい。 偏差($x-\overline{x}$)の平均は必ず0になる。実際,$\overline{x-\overline{x}~}=\overline{x}-\overline{x}=0$ Q10 $-7$ を 3 で割った余りは $-1$ または 1 である。 誤り $-7=3\times (-3)+2$ だから,$-7$ を 3 で割った余りは 2 である。因みに「余り」の定義から,3 で割った余りは一般に 0, 1, 2 のいずれかである。 Q11 2つの整数について,和と差はその偶奇が一致する。 正しい $(a+b)-(a-b)=2a$であり,「和と差の差が偶数である」ことから「和と差は偶奇が一致する」。 以下の正誤を答えよ。 Q1 実数 $a$ に対して,$a^2$ が偶数ならば $a$ は偶数である。 誤り 反例として $a=\sqrt2$ が挙げられる。$a^2=2$ は整数であるにもかかわらず,$a$は偶数ではない(どころか整数ですらない)。 Q2 命題「$p$ ならば $q$」が偽であるならば命題「$p$ ならば $\overline{q}$ は真である。 誤り 例えば,実数 $x$ についての条件$p:$「$x$ は有理数である,$q:$「$x$ は整数である」について, 命題「$p$ ならば $q$(有理数はすべて整数である)」は偽であるが,命題「$p$ ならば $\overline{q}$(有理数はすべて非整数である)」も偽である。 Q3 有理数と無理数の積は有理数にも無理数にもなりうる。 正しい 有理数 $0$ と無理数 $\sqrt2$ の積 $0$ は有理数であり,有理数 $1$ と無理数 $\sqrt2$ の積 $\sqrt2$ は無理数である。 Q4 条件「全員が英語と数学の両方で満点をとる」の否定は「全員が英語と数学のいずれかでは満点を逃す」である。 誤り 否定は「全員が英語と数学の両方で満点をとるわけではない」と考えて,正しくは「少なくとも 1 人が英語と数学のいずれかでは満点を逃す」となる。 Q5 差が 1 より小さい 2 つの実数の間には整数は存在しない。 誤り 例えば,$a=0.9$,$b=1.1$ のとき,$a$ と $b$ の差 $0.2$ は 1 より小さいが,$a$ と $b$ の間に整数 1 が存在する。 Q6 2次式 $f(x)=ax^2+bx+c$ について,$f(0) > 0$ かつ2次方程式 $f(x)=0$ が異符号の2実数解をもつならば,$ a < 0 $ である。 正しい $y=f(x)$ のグラフが「$x$ 軸の負の部分」「$y$ 軸の正の部分」「$x$ 軸の正の部分」を通ることから,上に凸だとわかる。 Q7 2次関数 $y=ax^2+bx+c$ のグラフが $x$ 軸の正の部分とただ 1 つの共有点をもつならば,$b^2-4ac=0$ が成り立つ。 誤り 例えば $a=1$,$b=0$,$c=-1$のとき,2 次関数 $y=x^2-1$ のグラフは $x$ 軸の正の部分とただ 1 つの共有点 $(1,0)$ をもつが,$b^2-4ac=4\neq 0$ である。 Q8 どんな三角形でも例外なく3本の中線は1点で交わる。 正しい それが重心です。「チェバの定理の逆」という定理を利用するなどして確認できます。 Q9 鈍角三角形の内心,外心,垂心はいずれも三角形の外側にある。 誤り 外心と垂心は三角形の外側にあるが,内心は(3つの内角の二等分線上にあるので)三角形の内側にある。 以下の正誤を答えよ。 Q1 和が $180$° である2つの角の余弦の和は0である。 正しい その2つの角を $\theta$,$180^\circ -\theta$ とすると,$\cos (180^\circ -\theta ) +\cos\theta =0$ が成り立つ。 Q2 和が $90$° である2つの角について,一方の正弦と他方の余弦の値は等しい。 正しい その2つの角を $\theta$,$90^\circ -\theta$ とすると,$\sin\theta =\cos (90^\circ -\theta )$ が成り立つ。$\cos\theta =\sin (90^\circ -\theta )$ も成り立つ。 Q3 和が $90$° である2つの角について,それらの正接の積は1である。 正しい その2つの角を $\theta$,$90^\circ -\theta$ とすると,$\tan (90^\circ -\theta ) = \frac{1}{\tan\theta} $ より,$\tan\theta \times \tan (90^\circ -\theta ) =1$ が成り立つ。 Q4 箱ひげ図からデータの大きさを知ることができる。 誤り 箱ひげ図からは最小値,第一四分位数,中央値,第三四分位数,最大値という「データの分布の様子」しかわからないので,データの大きさ(含まれる数値の個数)を知ることはできない。 Q5 $0 < B < A$ である限りにおいて $\frac{A-B}{A}$ の値は $A$ が小さくなるにつれ小さくなる。 正しい $\frac{A-B}{A}=1-\frac{B}{A}$ であり,$A$ が小さくなるにつれ,$\frac{B}{A}$ は大きくなり $1-\frac{B}{A}$ は小さくなる。 Q6 袋の中に青色,赤色,黄色の3種類の球が入っているいて,そこから1つをとり出すとき,とり出した球が青色である確率は $\frac13$ である。 誤り 球が何個入っているかわからず,各色の球がどのような割合で取り出されるかが未知である。ひょっとしたら「青色1個,赤色1個,黄色8個」という設定かもしれない。 以下の正誤を答えよ。 Q1 $a\leqq x\leqq b$ において,2次関数は $x=a$, $x=b$ のいずかれのとき最大値をとる。 誤り $x^2$ の係数が負であり,グラフの対称軸が $a< x< b$ にある場合は,その対称軸の $x$ において最大値をとる。 Q2 $x$ が実数全体を変化するとき,2次関数 $y=f(x)$ の値域は「 $(f(x)\text{の最小値}) \leqq y \leqq (f(x)\text{の最大値})$ 」と表される。 誤り グラフで判断するとよい。$f(x)$ の $x^2$ の係数が正ならば $\text{「}(f(x)\text{の最小値}) \leqq y \text{」}$ と表され, $f(x)$ の $x^2$ の係数が負ならば $\text{「}y \leqq (f(x)\text{の最大値})\text{」}$ と表される。 Q3 2辺の長さが等しい2つの三角形について,面積比はそれらの夾角の正弦の比に比例する。 正しい 2辺の長さを $b$, $c$ とし,夾角を $\alpha$, $\beta$ とすると,三角形の面積比は $\frac12 bc\sin\alpha : \frac12 bc\sin\beta = \sin\alpha : \sin\beta$ Q4 三角形の2つの内角の正弦の値がわかれば,その三角形の形状は1つに定まる。 誤り 例えば,$\sin\alpha = \frac12$, $\sin\beta = \frac{\sqrt3}{2}$ の場合,残りの内角を $\gamma$ とすると, $(\alpha, \beta, \gamma) =(30\text{°},60\text{°},90\text{°})$ や $(\alpha, \beta, \gamma) =(30\text{°},120\text{°},30\text{°})$ などが考えられる。 Q5 $2x+3y+4z=8$ を満たす正の整数の組 $(x,y,z)$ は存在しない。 正しい $x\geqq 1$, $y\geqq 1$, $z\geqq 1$ だから $2x+3y+4z$ の値は必ず 9 以上であり,方程式が成り立つことはない。 Q6 2進数 $abc11$ を4進法で表したとき,その下1桁は $3$ である。 正しい この数 $abc11_{(2)}$ を 2 で割ると余りが 1 であり,さらにその商 $abc1_{(2)}$ を 2 で割ると余りが 1 であるから,$abc11_{(2)}$ を 4 で割ると余りは 3 である。 $abc11_{(2)} = abc_{(2)}\times 2^2 +1\times 2 +1 =4\times (\text{整数}) +3$ と考えてもよい。 Q7 差が 60 で割り切れる2つの整数について,必ずしも 60 で割ったときの余りが等しいとは限らない。 誤り 一般に,差が自然数 $a$ で割り切れる2つの整数は $a$ で割ったときの余りが等しい Q8 C が線分 AB の外分点ならば,B は線分 AC の内分点である。 誤り C,A,B がこの順に一直線に並んでいる場合,C は線分 AB の外分点であり,しかも B は線分 AC の外分点である。 Q9 三角形 ABC において,線分 AB の中点を M とするとき,${\rm MC}={\rm MA}$ ならば $\angle{\rm ACB}=90\text{°}$ である。 正しい 点 C は AB を直径とする円周上にある。 共通テスト関連情報 大学入試センターのHPへのリンク ■大学入試センターHP(共通テストに関する情報) ■センター試験過去問(3年分) ■平成29年度試行調査(問題・正解・解答用紙) ■平成30年度試行調査(問題・正解・解答用紙) 便利ツール ■グラフ表示ソフトGeoGebra(web上で簡単に操作できます) ■相関係数を言い当ててみよう ご案内 ISHIZUE例文160(英語暗記例文集) ■ 書籍 ■ 例文カード ■ 音声付きアプリ 高校数学の暗算力を鍛えるアプリ 目力!数学トレーニング 実戦形式のテストで得点力を磨け! 「大学受験 VICTORY TEST」 吉田大悟 著(METIS BOOK) 著者の吉田大悟先生とはしばしば数学の指導法について議論しています。 しっかりした数画力をお持ちでありながら、数学を超苦手とする生徒一人一人の癖を把握しその効果的な対策までをも明確に提示できる貴重な人材です。 良いものを作ってもらいました。自分の生徒にも進めようと思います。 https://t.co/FmYcCHwrkr— 藤田 貴志 (@takashif48) December 4, 2020 数学IIIの盲点になってない? 数学III「複素数平面」を短期間で習得 『しっかり対策!複素数平面』 藤田貴志 著 METIS 電子書籍はこちら↓ 阪大合格へ向けた最後の手引き 阪大入試リハーサル公式サイト阪大キャンパスで受ける最後の阪大模試2月11日(木・祝)実施 過去に実施した問題セットの一部 詳細はこちら Follow @handairehearsal Tweets by handairehearsal 藤田貴志 プロフィール・メッセージ プロフィール 株式会社メーティス 代表取締役 予備校講師 河合塾数学科 詳細 メッセージ Tweets by takashif48 Copyright(c) 2020 METIS Co., Ltd. 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定性的な問題で頭の体操 以下の正誤を答えよ。 Q1 実数 $a$ の値によっては $|x-2|>a$ を満たす実数 $x$ は存在しない。 誤り どんな $a$ だろうが、例えば $x=3+|a|$ は不等式を満たす。 Q2 集合の包含関係 $P\subset Q$ が成り立つとき,要素の個数について $ n(P) < n(Q) $ が成り立つ。 誤り $P=Q$ でも $P\subset Q$ と言えるから,$n(P) = n(Q)$ かもしれない。 Q3 $p \Longrightarrow r$ かつ $q \Longrightarrow r$ が成り立つとき,$p$ は $q$ であるための必要条件になり得る。 正しい 例えば,$p:x>2$,$q:x>1$,$r:x>0$ の場合が考えられる。 Q4 2次関数の値が増加している範囲内では,その値は正である。 誤り 例えば,$y=x^2 -1$ は $x\geqq 0$ において増加しているが,$0\leqq x<1$ では負の値をとる。 Q5 $a$,$b$ が $ a < b$ を満たす定数であるとき,$a\leqq x\leqq b$ において2次関数 $y=f(x)$ が最小値をとる $x$ の値が2つ以上存在することはあり得ない。 誤り 例えは,$a=-1$,$b=1$,$y=-x^2$ だと,$y$ が最小値をとる $x$ は $x=-1$ と $x=1$ の2つある。 Q6 2つの事象について,起こる確率が等しければ,それらは同じ事象であるといえる。 誤り 例えば,サイコロを振る試行において,「偶数が出る」「奇数が出る」という2つの事象は起こる確率は等しいが同じ事象ではない。 Q7 サイコロを振るという事象において,全事象は6通りある。 誤り 「全事象(何かが出るという事象)」は1つしかない。 Q8 全事象と空事象の和事象の確率は 1 である。 正しい 全事象と空事象の和事象は全事象だから,その確率は 1 である。全事象の確率は 1,空事象の確率は 0 であり,全事象と空事象は互いに排反だから,その和事象の確率は $1+0=1$ である,と考えてもよい。 以下の正誤を答えよ。 Q1 三角形 ABC において,$\angle{\rm BAC}$ の二等分線と辺 BC の交点 D は辺 BC の中点である。 誤り 角の二等分線の性質から,BD:DC=AB:AC だから,AB≠AC の場合 D は辺 BC の中点ではない。 Q2 三角形 ABC とその外接円 $S$ において,$\angle{\rm BAC}$ の二等分線は A を含まない側の円弧BCを2等分する。 正しい 二等分線と円弧の交点をEとするとき,円周角 $\angle{\rm BAE}$ と $\angle{\rm CAE}$ が等しいことから,円周角の定理により BE=CE となる。 Q3 同一の円においては円周角が大きいほど対応する弦の長さは大きくなる。 誤り 円周角が90°を超えると円周角が増加するにつれ弦の長さは短くなっていく。正弦定理より,(弦の長さ)=(直径)$\times \sin$(円周角) Q4 四分位範囲は必ずデータの範囲以下である。 正しい 定義から,(四分位範囲)=(第3四分位数)-(第1四分位数) であり,(データの範囲)=(最大値)-(最小値) である。 Q5 四分位偏差を 2 倍すると必ず四分位範囲に一致する。 正しい 定義から,(四分位偏差)=(四分位範囲)/2 である。 Q6 平均値は第3四分位数より大きくはならない。 誤り 最大値辺りの値だけが極端に大きい場合などは平均値が第3四分位数を超えることがある。例えば,「0,0,0,0,1,11」というデータでは,(平均値)=2,(第3四分位数)=1 である。 Q7 中央値,最頻値,平均値のうち中央値のみが異なる値をとることはない。 誤り 例えば,「0,1,2,3,4,4,14」というデータでは,(中央値)=3,(最頻値)=(平均値)=4 である。 Q8 組み合わせる2つのデータの散らばり方によっては相関係数が 1 より大きくなることもある。 誤り 相関係数は -1 以上 1 以下に収まるように定義されている。 Q9 偏差の平均値が負になることはない。 正しい。 偏差($x-\overline{x}$)の平均は必ず0になる。実際,$\overline{x-\overline{x}~}=\overline{x}-\overline{x}=0$ Q10 $-7$ を 3 で割った余りは $-1$ または 1 である。 誤り $-7=3\times (-3)+2$ だから,$-7$ を 3 で割った余りは 2 である。因みに「余り」の定義から,3 で割った余りは一般に 0, 1, 2 のいずれかである。 Q11 2つの整数について,和と差はその偶奇が一致する。 正しい $(a+b)-(a-b)=2a$であり,「和と差の差が偶数である」ことから「和と差は偶奇が一致する」。 以下の正誤を答えよ。 Q1 実数 $a$ に対して,$a^2$ が偶数ならば $a$ は偶数である。 誤り 反例として $a=\sqrt2$ が挙げられる。$a^2=2$ は整数であるにもかかわらず,$a$は偶数ではない(どころか整数ですらない)。 Q2 命題「$p$ ならば $q$」が偽であるならば命題「$p$ ならば $\overline{q}$ は真である。 誤り 例えば,実数 $x$ についての条件$p:$「$x$ は有理数である,$q:$「$x$ は整数である」について, 命題「$p$ ならば $q$(有理数はすべて整数である)」は偽であるが,命題「$p$ ならば $\overline{q}$(有理数はすべて非整数である)」も偽である。 Q3 有理数と無理数の積は有理数にも無理数にもなりうる。 正しい 有理数 $0$ と無理数 $\sqrt2$ の積 $0$ は有理数であり,有理数 $1$ と無理数 $\sqrt2$ の積 $\sqrt2$ は無理数である。 Q4 条件「全員が英語と数学の両方で満点をとる」の否定は「全員が英語と数学のいずれかでは満点を逃す」である。 誤り 否定は「全員が英語と数学の両方で満点をとるわけではない」と考えて,正しくは「少なくとも 1 人が英語と数学のいずれかでは満点を逃す」となる。 Q5 差が 1 より小さい 2 つの実数の間には整数は存在しない。 誤り 例えば,$a=0.9$,$b=1.1$ のとき,$a$ と $b$ の差 $0.2$ は 1 より小さいが,$a$ と $b$ の間に整数 1 が存在する。 Q6 2次式 $f(x)=ax^2+bx+c$ について,$f(0) > 0$ かつ2次方程式 $f(x)=0$ が異符号の2実数解をもつならば,$ a < 0 $ である。 正しい $y=f(x)$ のグラフが「$x$ 軸の負の部分」「$y$ 軸の正の部分」「$x$ 軸の正の部分」を通ることから,上に凸だとわかる。 Q7 2次関数 $y=ax^2+bx+c$ のグラフが $x$ 軸の正の部分とただ 1 つの共有点をもつならば,$b^2-4ac=0$ が成り立つ。 誤り 例えば $a=1$,$b=0$,$c=-1$のとき,2 次関数 $y=x^2-1$ のグラフは $x$ 軸の正の部分とただ 1 つの共有点 $(1,0)$ をもつが,$b^2-4ac=4\neq 0$ である。 Q8 どんな三角形でも例外なく3本の中線は1点で交わる。 正しい それが重心です。「チェバの定理の逆」という定理を利用するなどして確認できます。 Q9 鈍角三角形の内心,外心,垂心はいずれも三角形の外側にある。 誤り 外心と垂心は三角形の外側にあるが,内心は(3つの内角の二等分線上にあるので)三角形の内側にある。 以下の正誤を答えよ。 Q1 和が $180$° である2つの角の余弦の和は0である。 正しい その2つの角を $\theta$,$180^\circ -\theta$ とすると,$\cos (180^\circ -\theta ) +\cos\theta =0$ が成り立つ。 Q2 和が $90$° である2つの角について,一方の正弦と他方の余弦の値は等しい。 正しい その2つの角を $\theta$,$90^\circ -\theta$ とすると,$\sin\theta =\cos (90^\circ -\theta )$ が成り立つ。$\cos\theta =\sin (90^\circ -\theta )$ も成り立つ。 Q3 和が $90$° である2つの角について,それらの正接の積は1である。 正しい その2つの角を $\theta$,$90^\circ -\theta$ とすると,$\tan (90^\circ -\theta ) = \frac{1}{\tan\theta} $ より,$\tan\theta \times \tan (90^\circ -\theta ) =1$ が成り立つ。 Q4 箱ひげ図からデータの大きさを知ることができる。 誤り 箱ひげ図からは最小値,第一四分位数,中央値,第三四分位数,最大値という「データの分布の様子」しかわからないので,データの大きさ(含まれる数値の個数)を知ることはできない。 Q5 $0 < B < A$ である限りにおいて $\frac{A-B}{A}$ の値は $A$ が小さくなるにつれ小さくなる。 正しい $\frac{A-B}{A}=1-\frac{B}{A}$ であり,$A$ が小さくなるにつれ,$\frac{B}{A}$ は大きくなり $1-\frac{B}{A}$ は小さくなる。 Q6 袋の中に青色,赤色,黄色の3種類の球が入っているいて,そこから1つをとり出すとき,とり出した球が青色である確率は $\frac13$ である。 誤り 球が何個入っているかわからず,各色の球がどのような割合で取り出されるかが未知である。ひょっとしたら「青色1個,赤色1個,黄色8個」という設定かもしれない。 以下の正誤を答えよ。 Q1 $a\leqq x\leqq b$ において,2次関数は $x=a$, $x=b$ のいずかれのとき最大値をとる。 誤り $x^2$ の係数が負であり,グラフの対称軸が $a< x< b$ にある場合は,その対称軸の $x$ において最大値をとる。 Q2 $x$ が実数全体を変化するとき,2次関数 $y=f(x)$ の値域は「 $(f(x)\text{の最小値}) \leqq y \leqq (f(x)\text{の最大値})$ 」と表される。 誤り グラフで判断するとよい。$f(x)$ の $x^2$ の係数が正ならば $\text{「}(f(x)\text{の最小値}) \leqq y \text{」}$ と表され, $f(x)$ の $x^2$ の係数が負ならば $\text{「}y \leqq (f(x)\text{の最大値})\text{」}$ と表される。 Q3 2辺の長さが等しい2つの三角形について,面積比はそれらの夾角の正弦の比に比例する。 正しい 2辺の長さを $b$, $c$ とし,夾角を $\alpha$, $\beta$ とすると,三角形の面積比は $\frac12 bc\sin\alpha : \frac12 bc\sin\beta = \sin\alpha : \sin\beta$ Q4 三角形の2つの内角の正弦の値がわかれば,その三角形の形状は1つに定まる。 誤り 例えば,$\sin\alpha = \frac12$, $\sin\beta = \frac{\sqrt3}{2}$ の場合,残りの内角を $\gamma$ とすると, $(\alpha, \beta, \gamma) =(30\text{°},60\text{°},90\text{°})$ や $(\alpha, \beta, \gamma) =(30\text{°},120\text{°},30\text{°})$ などが考えられる。 Q5 $2x+3y+4z=8$ を満たす正の整数の組 $(x,y,z)$ は存在しない。 正しい $x\geqq 1$, $y\geqq 1$, $z\geqq 1$ だから $2x+3y+4z$ の値は必ず 9 以上であり,方程式が成り立つことはない。 Q6 2進数 $abc11$ を4進法で表したとき,その下1桁は $3$ である。 正しい この数 $abc11_{(2)}$ を 2 で割ると余りが 1 であり,さらにその商 $abc1_{(2)}$ を 2 で割ると余りが 1 であるから,$abc11_{(2)}$ を 4 で割ると余りは 3 である。 $abc11_{(2)} = abc_{(2)}\times 2^2 +1\times 2 +1 =4\times (\text{整数}) +3$ と考えてもよい。 Q7 差が 60 で割り切れる2つの整数について,必ずしも 60 で割ったときの余りが等しいとは限らない。 誤り 一般に,差が自然数 $a$ で割り切れる2つの整数は $a$ で割ったときの余りが等しい Q8 C が線分 AB の外分点ならば,B は線分 AC の内分点である。 誤り C,A,B がこの順に一直線に並んでいる場合,C は線分 AB の外分点であり,しかも B は線分 AC の外分点である。 Q9 三角形 ABC において,線分 AB の中点を M とするとき,${\rm MC}={\rm MA}$ ならば $\angle{\rm ACB}=90\text{°}$ である。 正しい 点 C は AB を直径とする円周上にある。
大学入試センターのHPへのリンク ■大学入試センターHP(共通テストに関する情報) ■センター試験過去問(3年分) ■平成29年度試行調査(問題・正解・解答用紙) ■平成30年度試行調査(問題・正解・解答用紙)
実戦形式のテストで得点力を磨け! 「大学受験 VICTORY TEST」 吉田大悟 著(METIS BOOK) 著者の吉田大悟先生とはしばしば数学の指導法について議論しています。 しっかりした数画力をお持ちでありながら、数学を超苦手とする生徒一人一人の癖を把握しその効果的な対策までをも明確に提示できる貴重な人材です。 良いものを作ってもらいました。自分の生徒にも進めようと思います。 https://t.co/FmYcCHwrkr— 藤田 貴志 (@takashif48) December 4, 2020
阪大合格へ向けた最後の手引き 阪大入試リハーサル公式サイト阪大キャンパスで受ける最後の阪大模試2月11日(木・祝)実施 過去に実施した問題セットの一部 詳細はこちら Follow @handairehearsal Tweets by handairehearsal